タイムカプセルを開くときには②
前回のブログの続きです。
続々と同級生が集まってくる。
まず出てくる会話と言ったら、結婚のことだ。
ほとんどが既婚者のなかで、わずかな未婚者組の表情は硬い。
すぐ顔に出るタイプの私なんて眉間にしわをよせてしまっていただろう。
ちなみに私はそこまで未婚であることを恥じてもいなければ、
「ちょっとは焦ってよ!!!」と言われるほどの身構え様なのだが、
さすがにこの日ばかりは、身構え方が分からない・・・。
みんなの結婚式の写真を見て回る状況と、
連れてこられた子供の無邪気な眼差し。
「そんな目で見ないでくれ!!」
まぁここまでは想定内・・・。
何よりおそれていた、18歳の自分からのメッセージを開ける時がきた。
内容は、やはり自分の夢や、
結婚や、子供がいるかといったことだった。
「ごめんね~;;」と言いう気持ちで読み進めていたら、
昔の恋愛観についてかかれていた。
恋に恋しているうちって、相手のことを考えられないんですかねやっぱり。相手にも生活があるということを私はあまり考えられていなかったのでしょうか・・・それとも考えすぎていたのでしょうか。
・・・・なにがあったんだろう。
まったく身に覚えがない。
それから、最後にこんなことが書かれていた。
後悔しないで前を見て進んでださい。いい人生を送ってください。
未来なんてわからないけれど、今私は頑張っています。
皆と楽しく過ごしています。皆にお礼を言ってください。
今日は私の18才の誕生日です。まだ18才 。でも夢がいっぱいで、希望もいっぱいです。いつまでもそうであることを願っています。
なんて純粋。
なぜ私はこんなにも汚れてしまったんだろう。
「皆それぞれ良いことも大変なこともあったんだから、また会えて話せることを喜ぼう!!!」
…いや、やっぱり無理があるか。
そのあとはみんなに自分の今の話を聞いてもらったり、
友達の子供と話したりして、
いつもは経験できないことをさせてもらった。
私のことをいまだに覚えてくれていた先生がいることにも驚いた。
それから数日、何か新しいことをしてみようと思った。
私は昔から文章を書くことが好きだった。
何かを作ったり、誰かに見てもらうことが好きだった。
それで私はこのブログを始めることにした。
今ならやっと、これまでのことを面白可笑しく話せるような気もする。
私は来週30才の誕生日をむかえる。